CADオペレーターを目指す方へおすすめの資格は?


「CADを習得しよう!」「CADを使える仕事に就くために勉強しよう!」と決意しても、目標があいまいだとなかなかモチベーションも持続しづらいですよね。そこで今回は、CADを学習するにあたって目標のひとつにすべき「CADの資格取得」に焦点を当ててみようと思います。

■CADのおすすめ三大資格

CADに関する資格試験は世の中に数多くありますが、まずおすすめしたいものは下記の3つです。

・2次元CAD利用技術者試験

・3次元CAD利用技術者試験

・建築CAD検定

それでは詳しくみていきましょう。

 

■2次元CAD利用技術者試験

 こちらは一般社団法人コンピュータ教育振興協会が主催する試験で、CADの業界では広く認知された資格試験です。難易度の易しい順に、基礎・2級・1級と3段階の試験が設けられており、基礎・2級試験はこれからCADを本格的に学習しようとする方・もしくは学習して間もない方を対象とした内容で、CADや製図に関する基本的な知識が問われる筆記試験です。3か月程度の学習が想定されていますので、CADをこれから始める方には特におすすめの試験となります。

尚、1級の試験を受験するには2級または1級の有資格者であることが求められ、試験内容も機械・建築・トレースの3つに分かれます。1級は筆記試験に加え、CADシステム(AutoCADまたはJw_cad)を使用した実技試験も実施されます。
基礎・2級試験については筆記試験ですが、認定を受けたパソコンスクールなどのパソコンを使用して行われるため、申込手続きが完了次第、適宜受験が可能です。基礎・2級試験は随時試験が開催されており、1級試験については例年6月と11月の年2回開催されています。

参考)一般社団法人コンピュータ教育振興協会「2次元CAD利用技術者試験 概要」

 

■3次元CAD利用技術者試験


 
 名前の通り、先ほどの2次元CAD利用技術者試験の3次元分野での資格試験です。ただしこちらは機械系・製造系に特化した内容となります。昨今、どの業界でも2次元、2DのCADから3次元、3DのCADへの移行はどんどん進んでおり、3DCADを使えることは就職やスキルアップの大きな強みとなります。2次元にとどまらず3次元CADの取得を目指す際には、頭に入れておくとよい資格の一つです。特に機械系のCAD取得を目指す方にはぜひ受けていただきたい試験です。

3次元CAD利用技術者試験には難易度の易しい順に、2級・準1級・1級と3段階の試験が設けられており、準1級・1級を受験するには2級資格を有していることが必要となります(併願受験も可)。2級は筆記試験のみ、準1級・1級は実技試験のみ行われます。実技試験についてCADソフトは限定されていませんが、使用推奨ソフトが公式サイトに掲載されていますので、事前に確認をしてください。試験日はいずれの級も、例年7月と12月の年2回実施されます。

参考)一般社団法人コンピュータ教育振興協会「3次元CAD利用技術者試験 使用できるソフトについて」

 

■建築CAD検定



 建築CAD検定は文字通り、建築用図面をCADで描く技量を測るための試験です。CADを学習するスクールや職業訓練校、高校や大学、専門学校でも広く採用されており、特に建築分野への就職を目指すのであればおすすめしたい試験です。

 難易度の易しい順に、4級・3級・2級・准1級となっており(4級は高校での団体受験のみ可)、いずれも受験資格はありません。個人で申し込みをする一般受験は4・10月の年2回、各教育機関で行われる団体受験は3級・2級は年4回、准1級は年1回開催されます。

いずれの級も実技試験となり、例年特にJw_cadでの受験者がその多くを占めるようです。もちろんAutoCADやその他の汎用CADでも受験は可能ですが、建築専用CADでの受験はできません。

 3級試験は、与えられた参考図をもとに、建築図面をCADを使って正しく完成できるかどうかが問われるため、作図に必要な基本的な操作方法を習得するにはおすすめの試験です。また、建築CAD検定はCADの操作だけでなく基本的な建築知識も問われますので、他のCAD資格試験よりもより実務型の資格試験といえるでしょう。

※以前はこれらの資格に加え、「CADトレース技能審査」という厚生労働省が実施する公的資格試験も存在していましたが、設計士やデザイナーの描いた図面をトレースするだけのCADオペレーターの需要が減少していることを理由に受験者数も減少し、平成29年度の試験をもって廃止となりました。

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以上、CADオペレーターを目指す方へおすすめの資格についてみてきました。
CADを使った仕事に就く上で、資格が必須になることはありません。ですが、経験の浅い方・未経験の方は特に、CADの資格試験に合格していることは就職や転職においてアピールポイントになるでしょう。当然、資格取得に向けた合格だけを目指すのではなく、学習過程のなかでCADの操作に関して知識を深めていくことを最終目標にしましょう。

 

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