株式会社アマナデジタルイメージング様は、アマナグループの中で広告を中心としたハイクオリティで先進的なビジュアルを制作する、プロフェッショナル集団です。
3DCG制作及び映像編集、フォトレタッチにおいて、豊富な経験と表現力を持つクリエイターが連携し、高品質なビジュアルを提供しています。
あらゆるタイプのビジュアルを展開している為、全てを紹介することは難しいですが、今回はそんなアマナデジタルイメージング様の中でも特にCADデータを活用されているグループ、PRODUCT CGIユニット様でCADがどのように使われているのかを伺いました。
ReCADemy運営事務局(以下、R):では早速なのですが、アマナデジタルイメージング様ではどのようなお仕事があるのでしょうか。
アマナデジタルイメージング様(以下、adi):弊社には多くの事業がありますが、私たちは3DCG制作がメインになっています。
例えば、3DCG制作を依頼されるお客様に対して、CADデータを活用したフォトリアルな商品ビジュアル制作や、商品の内部構造を可視化した動画制作などをさせて頂いております。主に広告やブローシャなどに使用する画像の制作が多いですね。
R:なるほど。確かに商品の内部構造の画像や動画は、写真では限界がありますものね。
adi:それにCADデータを活用する事で、写真では限界のある表現をすることが可能です。
R:ありがとうございます。CADデータを活用した3DCG制作と伺いましたが、工程も合わせて教えて頂くことはできますか。
adi:わかりました、今回はCADデータ関係の工程に絞ってご説明させて頂きます。
大きく分けて3工程になります。
1.CADデータのチェック 2.CADデータの最適化 3.CADデータの変換の3工程です。
R:まずCADデータはどのようにチェックされるのでしょうか。
adi:基本的には商品のお写真、もしくは支給して頂く仕様書と照らし合わせながら、お預かりしたCADデータに問題はないかを目視で確認を行います。
R:写真から目視で確認ですか!すごいですね!
adi:実際にお写真を撮らせて頂くため、お客様のところへ取材に行くこともあります。お客様とはそのチェックした内容をもとに、CADデータの状態や問題点を共有していきます。
そしてCADデータチェックが終わった後に、CADデータの最適化という作業を行います。これは3DCGソフトで使い易いデータにする作業で、CADデータ内のパーツをひとつひとつ整理していきます。こちらもとても重要なんです!
R:なるほど。大体どれくらいのパーツ数があるのですか。
adi:ヘッドホンなどの小さい商品の場合は300〜500パーツで済むのですが、大きいものは3,000~15,000パーツはありますね。
R:小さくても500パーツ!数が多いですね…。この整理の工程に、お時間がたくさんかかるという事でしょうか。
adi:その通りです。ただ大変そうに聞こえますが、慣れればやりがいのある仕事なんです!プロダクト好きな方にとってはリアルなプラモデルを見るような感覚で楽しいかもしれないですね。
他にも、CADデータには無い印刷の文字要素の追加や、形状の修正などを行います。形状の修正とは具体的に、商品を形作っている図形と図形の間に、肉眼では見えないような小さい隙間が空くことがあるのですが、それを綺麗な形に整えたりすることですね。
R:とても細かい作業になりますね…! 肉眼で見えないような隙間も埋めないといけないのでしょうか。
adi:商品の該当箇所をズームした時など、隙間があると悪目立ちしてしまうので、小さな隙間でも修正が非常に大切ですね。「神は細部に宿る」ともよく言いますよね!
R:なるほど!その後にCADデータの変換になるのでしょうか。
adi:はいそうです。CAD変換ソフトを使用して、CADデータを3DCGソフトに扱える形式にするという作業を行います。
R:お預かりしたCADデータそのものの形式を変えるのですね。CADデータ関係の作業だけでも、様々な工程を経て整えられるのですね。
adi:そうですね。最近は4Kや8Kなど、画面がどんどん美しくなっていくので、3DCGもそれに対応できる美しさが求められていきます。そのため、このようなCAD業務がますます重要になってきているんです!
R:グラフィック制作が元々お好きな方は、CADソフトに慣れれば好きになれる仕事です。現在CADオペレーターの方も、仕事の幅を広げることができそうですね…!
adi:ありがとうございます。細かいデータを整理することが得意な方であれば向いていると思います。
是非こうしたお仕事を、ReCADemy会員の方にお願いすることができればと思っております。
CADソフトの基本的な操作に慣れていらっしゃる方でしたらできる業務で、3Dモデリングがお好きな方にも魅力的なお仕事かと思いますので、皆様からお問い合わせ頂けることを楽しみにお待ちしております。
(ReCADemyからのコメント)
アマナデジタルイメージング様のお仕事はいかがでしたでしょうか。
CADといえば「製品や建築物の制作のための設計図の作成」のイメージが先行しますが、CADソフトには多様な使い方があり、その分多様な仕事があることがご理解いただけたかと思います。
特に今回はグラフィック制作におけるデータ変換業務になるため、3DCG分野を目指されている方には、登竜門的なお仕事になりますね。
アマナデジタルイメージング様では、今回ご紹介したお仕事を一緒にしてくださる方を探しています。
アマナデジタルイメージング様でご紹介したお仕事にご興味がある方は、こちらまでお問い合わせください。